★「指差し呼称」の進め方(林業)
★「危険予知ミーティング」の進め方(林業)
★「危険予知のためのミーティング」の進め方(木材・木製品製造業)
★「指差し呼称」の進め方(木材・木製品製造業)


「指差し呼称」の進め方(林業)

1 「指差し呼称(ゆびさしこしょう)」とは
 作業を安全に誤りなく進めるため、危険を伴う作業の要所要所で確認すべき対象を、しっかり見つめ、背筋をただして、腕を伸ばし、指を差し、「伐倒方向、ヨシ!」「退避場所、ヨシ!」などと、大きな声で唱えて確認するのが指差し呼称です。
 
2 指差し呼称の効果
 指差し呼称は、危険を伴う作業の要所要所で、集中力を高め、「うっかり、ぼんやり」などの人間のエラーによる事故を防ぐのに非常に有効です。
 
3 指差し呼称の基本型
 指差し呼称は、次のように行います。
(1) 目は…確認すべきことを、しっかりと目で見る。
(2)  腕・指は…左手は横から腰に当てる。
 右腕を伸ばし、右手は人差し指を伸ばして対象を差し、「伐倒方向」といい、その後、指を、耳元まで振り上げて、「ヨシ!」で振りおろす。
(3)  口は…大きな声で、「伐倒方向、ヨシ!」などと唱える。
(4)  耳は…自分の声を聞く。
 なお、(2)の腕や指は、「型」にこだわる必要はなく、各々の現場で話し合って、最も適切なものをきめます。

 

 
4 注意すべきこと
(1)  動作には適度の緊張が必要で、正しい姿勢で、節度をつけ、キビキビと行うことが必要です。
(2)  声を出すのをいやがって「指差し確認」だけにとどめたり、声は出しても、腕、指の動作を怠ったりすると、効果が落ちます。できるだけ「指差し」をして「呼称」することが大切です。
 右手に物をもっているときなど、どうしても「指差し」できない場合には「呼称」だけとなるケースもあります。
(3)  必要以上に大声を出す必要はありませんが、「恥ずかしさ」「テレくささ」などを吹っ切るために、大声で行うようにしましょう。
 
5 指差し呼称の項目
 何を呼称するかは、それぞれの現場で話し合って、必ずこれだけはやろうという項目にしぼりましょう。
 次は、各作業における「指差し呼称」の例としてあげたものです。このうちから3〜5項目程度をとりあげて、指差し呼称をしましょう。
(1) 伐木作業
〔伐倒前〕
伐倒作業に取りかかる前に、伐倒予定木の上方をみて、「上、ヨシ!」
受け口を切る前に、伐倒方向をきめたら、「まわり、ヨシ!」
受け口を切る前に、退避場所をきめ、退避路を確保したら、「退避場所、ヨシ!」
   
〔伐倒作業中〕
受け口を切ったら、「受け口、ヨシ!」
受け口の点検が終わったら、「伐倒方向、ヨシ!」
追い口を切る前に、「追い口の位置、ヨシ!」
   
〔伐倒作業終了後〕
  伐倒作業が終わったら、「上、ヨシ!」
(2) 先山での造材作業
枝払い作業をはじめる前に、「安定、ヨシ!」
玉切り作業をはじめる前に、「転落防止、ヨシ!」
(3) 機械集材装置による集材作業
荷かけ作業が終わったら、材の引き出し作業の前に(荷かけ者)、「退避、ヨシ!」
荷はずし作業に取りかかる前に(荷はずし者)、「着地、ヨシ!」
(4) 林内作業車による集材作業
材にワイヤロープをかけ、引き寄せ作業の前に(荷かけ者)、「退避、ヨシ!」
ウィンチによる引き寄せ作業の前に(運転者)、「引き寄せ方向、ヨシ!」
(5) 刈払機作業
刈払い作業中、足場の悪いところでは、「足元、ヨシ!」
5メートルの範囲内に他の作業者が接近していないことを確認して、「まわり、ヨシ!」
(6) プロセッサ作業
危険区域に他の作業者等がいないことを確認して(運転者)、「まわり、ヨシ!」
危険区域から退避して(作業者)、「退避、ヨシ!」
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