林材業におけるリスクアセスメント

1.はじめに

 厚生労働省は、平成11年「労働安全衛生マネジメントシステムに関する指針」を公表しました。この公表により、いろいろな事業体が、労働安全衛生マネジメントシステムを導入し、そのシステムの中で安全衛生管理計画をたてる際の中核的部分である「リスクアセスメント」が盛んに行われ、労働災害の防止に効果を上げています。
 さらに、この労働安全衛生マネジメントシステムについては、具体的にその導入を図るため、平成15年度から始まった国の「第10次労働災害防止計画」において、「労働安全マネジメントシステムの導入を積極的に推進する」、また、「リスクアセスメントを効果的に実施するためのマニュアルを業種別に策定し、その普及を図る」こととして計画の中に組み込まれています。

 リスクアセスメントとは、危険なところを前もって見つけ出しておいて、事前にそれがどれくらい危ないものかを評価し、その評価の大きさに従ってきちんと手を打っておく。「備えあれば憂いなし」、すなわち、事故が起きてから対策をとるのではなく、災害の未然防止の科学的対処法といえるものです。つまり、災害の原因となる危険をなくすことによって、根本的に災害をなくそうという「災害ゼロから危険ゼロへ」の考えを具体化する手法と言えます。
 また、労働安全衛生マネジメントシステムとは、「安全衛生について計画をたて、実施し、評価し、改善する」のサイクルで安全衛生のレベルを高めていこうとするものであり、その中で最も大事な実施事項を決定するにあたっては、リスクアセスメントを行うことによりそれを見つけ出すこととしています。


2.林材業労災防止協会における取り組み

 当協会では、平成16年度、会員の実態から、当面、リスクアセスメントの導入を進めることとし、そのため、林業や木材製造業においてリスクアセスメントに取り組むための手引き書となるテキスト(「危険をよみ、災害の芽をつむ 〜林材業におけるリスクアセスメントの手引き〜」)、及びそれを分かり易く解説したビデオ、DVD(「危険をよみ、災害の芽をつむ 林材業におけるリスクアセスメントのすすめ方」)、パンフレットを作成しました。

 林材業における労働災害は、災害発生率や災害の重篤度が他産業に比べ依然として非常に高い状況にあるところから、KY活動や指差し呼称など従来からの安全対策をさらに普及、定着させるとともに、今後はリスクを低減させる新たな手法である「林材業リスクアセスメント」を導入し、「災害ゼロから危険ゼロ」への取り組みを強め、災害の未然防止を図り、労働災害の減少に一層の努力を行っていくことが重要な課題です。

労働災害防止のためのリスクアセスメント実践マニュアル

労働災害防止のためのリスクアセスメント実践マニュアル


6 はい作業

労働災害防止のためのリスクアセスメント実践マニュアル



危険をよみ、災害の芽をつむ アセスメントを進めよう(パンフレット)

[林業編]

危険をよみ、災害の芽をつむ アセスメントを進めよう[林業編]


[木材製造業編]

危険をよみ、災害の芽をつむ アセスメントを進めよう[木材製造業編]


<リスクアセスメント標準モデル>

リスクアセスメントを始めましょう(間伐作業編)

リスクアセスメントを始めましょう(間伐作業編)


リスクアセスメントを始めましょう(スイングヤーダ集材編)

リスクアセスメントを始めましょう(スイングヤーダ集材編)


リスクアセスメントを始めましょう(刈払機作業編)

リスクアセスメントを始めましょう(刈払機作業編)


 
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