本部主催研修会

本部主催研修会

2014.8.1〜11.30
◇平成26年度厚生労働省補助事業◇
時代に即応した伐倒技術の向上に係る集団指導会
2013.8.6〜9
「車両系木材伐出機械運転業務」安全衛生教育講師養成研修会を 開催
2008.10.20〜24
平成20年度 安全衛生指導員の指導力向上研修会を実施

◇平成26年度厚生労働省補助事業◇
時代に即応した伐倒技術の向上に係る集団指導会

 チェーンソーを用いた伐木造材作業における死亡労働災害は、毎年の林業における死亡労働災害の約60%以上を占めています。そして、その主な要因は「基本を逸脱した不適切な伐倒」「合図や退避の不徹底」「不適切な方法によるかかり木処理」等が挙げられ、死亡労働災害に結びつくケースが依然として多く発生しており喫緊の対策が急務となっています。

  このため、林業・木材製造業労働災害防止協会においては平成26年度厚生労働省補助事業として「時代に即応した伐倒技術の向上に係る集団指導会」を全国47都道府県支部において開催しました。

  実施報告途中ですが、実施結果等について中間レポートを報告します。

1 事業の趣旨

 林業における休業4日以上の死傷年千人率は31.6(平成24年値)と全産業の13.7倍となっており、依然として高止まりの傾向にあります。

 こうした状況の下、特にチェーンソーを用いた伐木造材作業における死亡労働災害は、毎年林業労働災害の約60%以上を占めており、その主な要因として、作業手順を逸脱した不適切な作業手法による作業が労働災害に結びつくケースが多く、喫緊の対策が強く求められています。

 このため、林業作業に従事する事業場の安全管理担当者及び労働者等の者に対して、時代に即応した伐木造材作業をはじめ、車両系木材伐出機械等の林業作業に関する基礎知識を付与する指導教育を実施し、林業における労働災害の未然防止を図ることを目的としています。

2 事業計画の内容

受講対象者:安全管理担当者及びチェーンソーを用いた林材業の作業を行う労働者
参加費:参加費及びテキストともに無料
開催期間:平成26年8月から11月30日
その他:受講者には修了証を交付

■カリキュラム

内  容 時  間 担当講師
林業・木材製造業労働災害防止規程の周知及び安全対策の徹底 100分

労働基準行政職員をはじめ、労働安全の専門的知見を有する労働安全コンサルタント、社会保険労務士、林業関係安全衛生教育の講師を務める者等をもって充てる。

時代の進展に伴って開発改良された林業機械に係る安全対策 40分
チェーンソーを用いた伐木造材作業全般に関する基礎知識 100分
合  計 240分

3 実施結果について

 47都道府県支部の計画では、97会場において約4,500人を対象に実施することとしました。そして、8月に群馬、静岡、徳島県支部等を皮切りにスタートし、平成27年1月現在、ほぼ全ての支部で計画どおり終了しました。

 実施に先立ち、市町村広報誌等でも取り上げられ、会員事業場のみならず非会員事業場の方も多数参加いただきました。

 また、数支部においてはマスコミ等でも取り上げられ、その実施模様が報道されました。

■栃木県支部 集団指導会の模様が新聞に報道された


日本工業経済新聞 平成26年9月11日


日本工業経済新聞 平成26年10月16日

■福井県支部の集団指導会の模様 (平成26年10月6日)

■アンケート調査結果について

約半数近くの支部より実施結果の報告がありましたので、中間集計段階ではありますが、紹介することとします。

  1. 質問1:
    受講者が所属する事業場について

    53%が森林組合。

  2. 質問2:
    林災防会員、非会員別受講者数

    非会員の受講者が20%以上と推測。

  3. 質問3:
    性別受講者数

    林業女子も3%。

  4. 質問4:
    年代別受講者数

    30代〜60代が全体の約90%を占め、80代も8人受講。

  5. 質問5:
    講義「林材業災害防止規程の周知徹底」について

    76%の受講生が役に立ったと回答

  6. 質問6:
    講義「時代の進展に伴って開発改良された林業機械の安全対策」について

    77%の受講者が役に立ったと回答。

  7. 質問7:
    講義「伐木造材作業全般に関する基礎知識の付与」について

    76%の受講者が伐木造材作業全般の基礎知識の付与に役立ったと回答。

  8. 質問8:
    今回の講義内容は、事業場の安全衛生水準の向上に役立つか。

    80%の受講者が今後、安全衛生水準の向上に役立つと回答。

■新時代に即した安全な林業作業に関する集団指導会アンケート回答(要望)

※ 平成26年12月15日現在、26支部(約1,871名)のアンケートの回答を集計


1

林業機械

車両系林業機械

機械化作業の安全指導 11
作業道関係の作設関係 6
現地での機械化作業の指導 6
伐採搬出 4
メンテナンスの方法及び不良による事故 2
ワイヤー 取扱いの危険性 1
簡易架線 安全作業について 2
小 計 32
2

伐倒関係

危険木等の伐倒等

効率的なかかり木処理等 8
台風被害・雪害木の伐倒 5
DVD等を含めて講習してほしい 5
危険木の具体的な処理方法 4
現地での伐倒研修 4
方法についてもっと具体的に 2
屋敷林の伐採 1
広葉樹の伐採 1
根張りを切断した後の伐倒方向が変わる研修 1
チルホールやロープの使用方法について 2

チェンソー

実践的な講習 4
目立、メンテナンス 3
小 計 40
3

災害関係

  重大災害の実例と原因及び安全対策 24
速やかに搬送するシステムや救命について 3
プロセッサ、フォワーダーの事故例 1
リスクアセス 3
安全対策に取り組む事業体の例 1
小 計 32
4

安全作業

現地での研修

現地検討会の実施 7
安全性の高い作業仕組み 5
ヒヤリ・ハット 事例集 1

DVD等の使用

動画写真等はDVDを利用してほしい 5
パワーポイントの使用 8
利用したDVDが不安全な行為をしている 3
合図の基本例 呼び子 1
小 計 30
5

先進的な取組

  知識・技術 5
新しい防護具や工具 4
国外の技術 4
国内の技術 2
小 計 15
6

実施時期等

  OFFシーズンにやってほしい 4
雨の日にやってほしい 1
小 計 5
7 法令・規則関係   各種法令、規則、知識に関する講習 5
8 急斜地   急斜地での安全作業 2
9 健康   自己の健康管理方法 1
10

林業一般

  森林の多面的機能 2
木や木材の講義 2
今後の林業や組合 2
川下が求める造材寸法 1
  小 計 7
合 計 169

4 終わりに

 平成26年度は「時代に即応した伐倒技術の向上」に係る集団指導会を47都道府県で開催し、約4千数百名が受講しました。このうち、今回、約半数近くの実施状況等について中間報告を行ったところであります。

  アンケート調査結果等では、「大変役に立った、役に立った」との回答が約80%を占め、総じて所期の目的を達成されたものと思われます。

 平成26年夏頃より、皆伐作業の増加による作業態様の変化のため皆伐作業、林業架線や車両系木材伐出機械による集運材作業、そして若年労働者の増加傾向について警鐘を鳴らしてきたところですが、この集団指導会を通じて、林業死亡労働災害の約6割以上を占めているチェーンソーによる伐木造材作業において、この集団指導会の指導事項を念頭に日々の作業に取り組んでいただき、労働災害の未然防止を図っていただくことを願って止みません。

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「車両系木材伐出機械運転業務」安全衛生教育講師養成研修会を開催
平成25年8月6日〜8月8日・東京都港区

 林材業労災防止協会では、平成25年8月6日から8日までの3日間にわたり、「『車両系木材伐出機械運転業務』安全衛生教育講師養成研修会」を開催しました。
 今回の講師養成研修は、車両系木材伐出機械の運転業務について、厚生労働省において労働安全衛生規則の改正が予定されており、車両系木材伐出機械の運転業務について、同規則第36条の特別教育の対象とすることについても検討されていることから、これら車両系木材伐出機械を使用する事業場等において、この特別教育が支障なく的確に実施できるよう講師の方々を養成して、広く労働安全衛生対策の充実を図ることを目的として開催されたものです。
 改正規則の内容を踏まえた法令やそれぞれの機械に関する安全の知識、また、安全衛生教育講師としての重要な資質である「教育・指導における話し方」なども織り交ぜた3日間のカリキュラムを修了した74名に、「車両系木材伐出機械安全衛生教育インストラクター」の修了証が手渡されました。

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平成20年度 安全衛生指導員の指導力向上研修会を実施

 林業・木材製造業労働災害防止協会本部では、平成20年10月20日から24日にかけ、静岡県富士宮市において、厚生労働省の補助事業として「安全衛生指導員指導力向上研修会」を昨年に引き続き開催しました。
 この研修会は、林業における死亡災害の6割が、チェーンソーを使用する伐木造材作業において発生していること等を重視し、本研修において安全衛生指導員のチェーンソー作業の技術向上を図り、安全巡回指導などをはじめ、各支部における実践的な安全指導に役立ててもらうことを目的に開催したもので、今年度は、全国から44名が受講しました。


西野業務部長の開講式でのあいさつ


片平成行講師による研修概要説明


屋内実習に借りた施設
(後方の山は毛無山・標高1964m)


片平講師による講義
(チェーンソーの点検整備方法)


点検整備の実際(左奥は中山高志講師)


点検整備の実際(中央は竹川将樹講師)


点検整備の実際・構造比較
(右端は片平有信講師)


点検整備の実際(中央は太田誠講師)


今井講師による講義(ソーチェーンの正しい目立て)


目立ての実際(左端は熊平智司講師)


今井講師の伐倒の模範作業(左)
(作業の解説は片平講師・右)


今井講師の枝払いの模範作業


受講者による伐倒作業(受け口の斜め切り)


軽量滑車を利用したかかり木処理作業


フェリングレバーを利用したかかり木処理作業


スプロケットに巻き付いた防護衣の繊維


表面の繊維のみが切れた刈払機使用防護具


学科講義後の意見交換

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