林業労働災害(死亡災害)速報一覧

被災者が1人で伐倒作業中、小雨で滑り止めのない長靴を履いていたため伐倒木に足を滑らせ転倒

災害発生日時等 2002年12月19日
災害発生場所 岡山県
被災者年齢等 63歳(男性)
作業種別 伐倒(択伐)
災害発生状況 被災者は3人のグループでヒノキ林の伐採作業に入ったが、当時は被災者(班長)の指示により他の作業員は枝払い、搬出作業等を分業で行っていたため、それぞれ離れた場所で作業を行っていた。このため、被災時の状況を直接目撃した者はいないため、事故の詳細は不明であるが、次のようなことが推測される。当日は、被災者が一人で伐採作業を行い、事故の直前にヒノキ(径30㎝、樹高21m)を伐採しており、その直後に何らかの原因で転倒したものと思われる。現地は、緩傾斜(約10度)であったが、当日は小雨であったこと、滑り止めのない長靴を履いていたことなどから、被災者は作業中、伐倒木などに足を滑らせて転倒した可能性があり、背部頭部打撲による胸部大動脈破裂のため死亡した。ヘルメットは着用していた。
使用機械 伐木造材機械(チェーンソー)
経験年数 40年
作業場所の林種別 人工林(ヒノキ、71年生)
作業対象 伐倒木(径30㎝ 樹高21m)