労働災害発生時の対応
緊急時の連絡方法
作業者間の連絡方法(先山作業現場など)
- 呼び子
- トランシーバ
- その他
先山作業現場と連絡拠点(山土場など)との連絡方法
- トランシーバ
- 携帯電話
- その他
連絡拠点(山土場など)から事務所、消防署などへの連絡方法
- 「無線で事務所に連絡」→「救急車を呼んでもらう。」
- 「自動車で近くの民家に行く。」→「電話で事務所に連絡する。」
- その他
緊急時における被災者の移送のしかた
災害発生場所から連絡拠点(山土場など)まで
- 被災者の応急処置をする。
- ほかの作業者に応援してもらう。
- 担架などで山土場まで下ろす。
連絡拠点(山土場など)から医療機関まで
- 治療が急がれる場合は、マイクロバスなどで途中まで移送する。
- 途中で救急車に移しかえる。
現場には救急用品を備えておく。
緊急連絡の手順(例)
メモの内容を整理し、落ち着いて対応しましょう。
作業現場から事務所への連絡
- 連絡者の氏名
私は○○班の△△です。 - 連絡場所
○○林道○km地点 - 災害の概要
災害発生(いつ):○○時△△分(約○分前)
災害発生(どこで):○○作業現場で
被災者(だれが):○○△△が
作業内容(どんな):○○作業中
危険物(なにが):○○(伐倒木など)が
災害部位(どこに):○○(頭など)に当たり、被災しました。 - 被災者の容体
〈意識〉ある・ない
〈呼吸〉ある・ない
〈出血〉多量・少量・ない どこから( )
〈脈拍〉ある・ない
〈顔色〉普通・白い
〈骨折〉ある・ない
〈他〉 吐き気の有無など - 被災者の収容
○○現場から担架に乗せて、△△に向かっているなど
救急車が必要な場合
- 救急車の要否
必要・必要なし
移送予定病院名( ) - 出血の状態・出血量
多量・少量・血液型( ) - 移送の経路
○○林道→△△集落→□□国道経由 - 応急処置の内容
( )
救急車の要請メモ
事務所と消防署間の連絡
- 連絡
「私は、○○森林組合の△△です。□□山作業現場で災害が発生し、怪我人が○人出ましたので救急車を要請します。
こちらは、○○―○○○○から電話しています。
怪我人は、○○△△(男・女 歳)で○○作業中に○○によって○○を被災しました。」 - 被災者の容体
〈意識〉ある・ない
〈呼吸〉ある・ない
〈出血〉多量・少量・ない
どこから( )
〈脈拍〉ある・ない
〈顔色〉普通・白い
〈骨折〉ある・ない
〈他〉 吐き気の有無など - 出血の状態・出血量
多量・少量・血液型( ) - 被災者の現在位置
現在、被災者を担架に乗せ、人送車の方へ収容中で、病院へ移送する予定 - 救急処置の状況及び指示を受ける。
- 怪我人の移送可否の指示を受ける。
移送の場合 車種・番号・ルート
緊急時の連絡責任者の選任
連絡責任者(緊急時に連絡の指揮をとる者)をあらかじめ選任しておきましょう。
作業開始前の連絡責任者の役割
- 作業開始前、連絡先の確認
事務所、消防機関などの救急機関 - 事務所への通信可能位置(現場)の確認
- 作業者間の安全確認方法(定時 時 時 時など)
呼び子、トランシーバ、その他(具体的に ) - 作業者の所在が分からないときの対処
3.の作業者の応答がなく、所在が分からなく労働災害発生の恐れがあるときには、ただちに探す。
災害発生時における連絡責任者の役割
- ただちに被災者の応急処置をする。
- 拠点場所(山土場など)に被災者を移す。
- 被災者の氏名、被災の程度、救急車の必要の有無などを把握する。
- 事務所、消防機関など救急機関へ連絡する。
- 救急機関からの応急手当ての指示を聞く。
緊急時対応のための日常からの心得
作業開始前、必ず確認しておきましょう。
- 作業現場に持ち込む通信機器
- 救急用具
現場で異常に気づいたときは、ただちに連絡責任者に連絡するようにしましょう。
(例)
- 不自然にチェーンソーの音がしなくなった。
- 他の作業者に異常が発生した。
緊急時の連絡などについての教育訓練を日頃から受けておきましょう。
- 緊急時連絡体制
- 通信機器の機能、取り扱い方法
- 作業者間の連絡方法
- 作業場所と山土場との連絡方法
- 被災者の移送の方法
- 事務所、消防機関などへの連絡方法
- 消防機関などからの指示の受け方
- 応急処置の方法