中高年齢林業労働者の職務意識
(1)加齢にともなう職務意識の変化
- 「林業を続けていく意欲」、「新しい技術に対する取り組み」、「仕事仲間との信頼関係」、「仕事に対する工夫」、「職場における待遇改善」等の意識が年齢と係わりが深い。
→50歳未満の若手林業労働者の特徴
○新しい技術に対する取り組みが積極的。
○仕事仲間との信頼関係は薄い。
○労働条件に不満がある。
○林業労働を続けていく意欲が薄い。
→50歳以上の中高年齢林業労働者の特徴
○新しい技術に対する取り組みが消極的。
○仕事仲間との信頼関係が厚い。
○労働条件に対する不満は少ない。
○林業労働を続けていく意欲がある。 - 高年齢者を活用していくにあたって
作業班の運営を円滑にしていく役割に適。しかし、新しい林業機械や作業方法等に対して興味を持たせ、新しい技術を積極的に受け入れようにするための指導も必要か。
(2)林業労働を続けていくうえでの障害
- 全年齢階をとおして、「仕事が危険だ」という訴えが強い。
- 高年齢者層では、「老後のことが心配」、若年齢者層では、「賃金が少なく、生活が苦しい」という訴えが強い。