「危険予知のためのミーティング」の進め方(木材・木製品製造業)
1 危険予知とは
危険予知とは、作業をする仲間同士で、あるいは一人ひとりが、作業のなかにひそんでいる危険を危険と気付くことです。
2 危険予知のしかた
危険予知のしかたにはいろいろの方法がありますが、「林材業ゼロ災運動」では、毎朝、作業現場において、危険を危険と気付くための話し合い「危険予知ミーティング」を行って、その日の作業における危険な事項を確認し合って、注意して作業しようという取り組みです。
3 危険予知ミーティングの実践
- ミーティングの人員
作業現場で、作業にかかる前に、同じグループの小人数(作業者が10人を越え、機械設備の種類及び台数が多い場合は、類似の作業をする者どうし、同じ機械の作業者やライン別にまとまって)でミーティングを行います。
例えば、作業班(組み立て班、塗装班等)、機械班(丸のこ班、帯のこ班等)、ライン(第一ライン、第二ライン)等ごとに、作業者10人未満の小人数で行います。この場合の進行役は、機械別、又はラインの班長がつとめます。
なお、10人未満の事業場では、事業場の全員で行ってもよいでしょう。 - 所要時間
所要時間は、効率よく3分~5分程度で行います。 - ミーティングの内容
作業主任者又は班長が、その日の作業で予知される危険について、作業者から意見を求め、その意見を一つに集約します。集約した意見をその日の安全注意事項と定め、その日の安全目標とします。 - 指差し唱和(ゆびさししょうわ)
ミーティングで定めたその日の安全注意事項を、班、又は、事業場全員で、「指差し唱和」を行ってから、各自作業につきます。
「指差し唱和」は、二人以上の複数で行うもので、グループ全員で唱和して安全注意事項を確認することにより、作業者全員の安全意識が高まり、班又は、事業場全体の一体感連帯感が盛り上がり、安全で、快適な職場が実現すると同時に、生産の効率化にもつながります。
やり方は、「指差し呼称」の進め方(木材・木製品製造業)の「指差し呼称」と同様、左手を腰に当て、右腕を伸ばし、人差し指を差して、全員で、「巻き込まれに注意しよう、ヨシ」といった要領で指差し唱和します。